【2024年8月1日(木)開催】上智大学生命倫理研究所・南山大学社会倫理研究所 共催 公開シンポジウム2024

下記の通りシンポジウムを開催致しますので、ご案内申し上げます。 どなたでも参加は自由(無料)です。
南山大学社会倫理研究所・上智大学生命倫理研究所第14回共催公開シンポジウム2024

日時: 2024年8月1日(木) 14:00~17:30(受付開始13:30)
場所: 南山大学R棟4階R49教室
全体テーマ:〈独りでいること〉の社会倫理〜孤独と孤立の問題性を問い直す

太刀川弘和(たちかわ・ひろかず)(筑波大学医学医療系災害・地域精神医学教授)
演題:一人だけど寂しくない~健康の視点から個立社会を考える~
趣旨:社会的孤立と孤独の心理学的・精神医学的検討は不十分である。我々は最近、社会的孤立よりも主観的孤立感や孤独感が、抑うつ症状、自殺念慮と関連することを見いだした。現在行っている研究成果をもとに孤立と孤独の違いと健康への影響を考察する。

石神真悠子(いしがみ・まゆこ)(東洋英和女学院大学人間科学部任期制嘱託講師)
演題:ハンナ・アレントにおける”一人であること”の多層性~教育における「孤独」問題への一考察
趣旨:教育現場において、「孤独」や「ひきこもり」であることは、しばしば「問題」とみなされる事が多いが、その問題性の内実とは何だろうか。ハンナ・アレントの思想を手がかりに、孤独と孤立の問題性について考えたい。

佐藤啓介(さとう・けいすけ)(上智大学大学院実践宗教学研究科教授)
演題:一人でいることと、死者との継続する絆
趣旨:死別等によって一人となってしまった苦しみに対して、近年、「死者との継続する絆」を構築することの意義が論じられることが多い。近年では、故人をAIで再現し、コミュニケーションを図ることすらも可能になりつつある。一人でいることを、死者とともにいるという観点から考え直してみたい。

討論者 森山花鈴(もりやま・かりん)(南山大学社会倫理研究所第一種研究所員/法学部准教授)
司会者 奥田太郎(おくだ・たろう)(南山大学社会倫理研究所第一種研究所員/人文学部教授)