日時:2018 年12 月10 曰(土) 13 : 00 ~17 :00
場所:上智大学四谷キャンパス6号館402教室
※入場無料・申込不要(どなたでもご参加いただけます)
13:00 開会
13:05 講演
「ネット社会の中の生存と依存」
上田 紀行(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院長・教授)
「精神分析の考える依存と『甘え』」
藤山 直樹(精神分析家・上智大学総合人間科学部教授)
「ギャンブル障害の実態と治療」
帚木 蓬生(作家・通谷メンタルクリニック院長)
「ゲーム障害の実態と対応」
樋ロ 進(国立病院機構久里浜医療センター院長)
16:10 パネルディス力ッション
16:55 閉会
2018年6月、国際疾患分類の改訂版(ICD-11)において、俗に「ゲーム依存症」とか「ネット依存症」といわれている状態をひとつの精神疾患(「ゲーム症、あるいはゲーム障害」と訳されることになる)と見做すことが決められた。古くから存在するアルコール依存、薬物依存と同じように、ゲームやネット、パチンコや他のギャンブルに依存する現象は睛神科医療の対象とされ、その対策が迫られることになったのである。
しかし、依存症を離れ、依存という現象を考えれば、それは生存と表裏の関係にあることが分かる。個々人が誕生から死にいたるまでの一生の間さまざまな状況での、たとえば、人間が一人の成人として生育、発達していく人格形成の中での依存、家族、学校や職場人間との依存、衣食住の生活における依存、自らの様々な体験や経験への依存、事物や事象への依存、社会への依存など、数え上げればきりのない依存関係が考えられる。
依存のない生存はあり得ないと言ってもいいであろう。
ある特別な事象や事物への依存が過剰になり、その個人の生活、ひいては生命までも危機に陥らせる病的状態で、医療の対象となる依存症は、一方で、上記のような人間の生存の中での表裏の関係にある依存という現象を、一般的観点から理解される必要もあるのではないかという発想から、本シンポジウムは企画された。
その企画の趣旨に沿って、各演者の方が自らの経験や思想を披歴され、聴衆の方々との討論がなされれば、当財団の趣旨である「生存の理法」を究めるためにも、貢献するのではないかと思う。
主催:公益財団法人生存科学研究所
共催:上智大学生命倫理研究所
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問合せ: 公益財団法人生存科学研究所
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