2018年度の主な活動

シンポジウム

♦2018年6月24日(日)14:00-16:30
臨床ケア哲学・倫理学セミナー
「哲学と医療実践のあいだ」

♦2018年7月1日(日)13:00-17:00
第6回市民公開講座
「ユマニチュードがもたらすもの-環境と情報と変容-」

♦2018年10月13日(土)14:00-17:30
南山大学共催シンポジウム
「Stranger Ethics:人は<よそ者>の何を恐れるのか?」

♦2018年12月5日(水)17:30-19:30
東京慈恵会医科大学ジョイントシンポジウム
「多角的視点から見た 真に必要とされるケア」

♦2018年12月15日(土)13:00-17:00
第6回生存科学シンポジウム
「生存の中の依存」

♦2019年1月26日(土)13:00-17:40
ソフィアシンポジウム
「人間の尊厳と障碍者」

♦2019年1月28日(月)13:30-16:40
「日米独の研究倫理の現状と課題」何が許されて、何が許されないのか?

 

出版・刊行

紀要『生命と倫理 第6号』

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第6回生存科学シンポジウム
生存の中の依存

 

 

 

 

 

日時:2018 年12 月10 曰(土) 13 : 00 ~17 :00
場所:上智大学四谷キャンパス6号館402教室
※入場無料・申込不要(どなたでもご参加いただけます)

13:00 開会
13:05 講演
「ネット社会の中の生存と依存」
上田 紀行(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院長・教授)

「精神分析の考える依存と『甘え』」
藤山 直樹(精神分析家・上智大学総合人間科学部教授)

「ギャンブル障害の実態と治療」
帚木 蓬生(作家・通谷メンタルクリニック院長)

「ゲーム障害の実態と対応」
樋ロ 進(国立病院機構久里浜医療センター院長)

16:10 パネルディス力ッション

16:55  閉会

2018年6月、国際疾患分類の改訂版(ICD-11)において、俗に「ゲーム依存症」とか「ネット依存症」といわれている状態をひとつの精神疾患(「ゲーム症、あるいはゲーム障害」と訳されることになる)と見做すことが決められた。古くから存在するアルコール依存、薬物依存と同じように、ゲームやネット、パチンコや他のギャンブルに依存する現象は睛神科医療の対象とされ、その対策が迫られることになったのである。
しかし、依存症を離れ、依存という現象を考えれば、それは生存と表裏の関係にあることが分かる。個々人が誕生から死にいたるまでの一生の間さまざまな状況での、たとえば、人間が一人の成人として生育、発達していく人格形成の中での依存、家族、学校や職場人間との依存、衣食住の生活における依存、自らの様々な体験や経験への依存、事物や事象への依存、社会への依存など、数え上げればきりのない依存関係が考えられる。
依存のない生存はあり得ないと言ってもいいであろう。
ある特別な事象や事物への依存が過剰になり、その個人の生活、ひいては生命までも危機に陥らせる病的状態で、医療の対象となる依存症は、一方で、上記のような人間の生存の中での表裏の関係にある依存という現象を、一般的観点から理解される必要もあるのではないかという発想から、本シンポジウムは企画された。
その企画の趣旨に沿って、各演者の方が自らの経験や思想を披歴され、聴衆の方々との討論がなされれば、当財団の趣旨である「生存の理法」を究めるためにも、貢献するのではないかと思う。

主催:公益財団法人生存科学研究所
共催:上智大学生命倫理研究所

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問合せ: 公益財団法人生存科学研究所
http://seizon.umin.jp
TEL : 03-3563-3518  FAX : 03-3567-3608
e-mail : office@seizon.or.jp

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南山大学共催シンポジウム
Stranger Ethics:人は<よそ者>の何を恐れるのか?

 

 

 

 

 

 

 

日時:2018年10月13日(土)14:00-17:30
場所:南山大学B棟2階B21教室  ※入場無料・予約不要

第1報告
「〈よそ者〉どうしの倫理—カントの世界市民論から考える」
寺田俊郎(上智大学文学部教授:哲学、臨床哲学)

第2報告
「社会学的〈よそ者〉論の課題と展望
—社会学説史・在日外国人研究の知見から」
徳田剛(大谷大学社会学部准教授:地域社会学、災害研究、社会心理学)

第3報告
「〈よそ者〉を恐れる心」
土屋耕治(南山大学人文学部講師:社会心理学)

【司会兼討論者】奥田太郎(南山大学社会倫理研究所教授:倫理学、応用倫理学)

主催:南山大学社会倫理研究所
共催:上智大学生命倫理研究所

 

時代や地域を問わず、特定の社会やコミュニティでは、難民、移民(移住者)、ホ一ムレス、出稼ぎ労働者等、いわゆる〈よそ者〉をめぐって、しばしば深刻な対立や軋礫が生じる。それぞれに異なる文脈的背景と原因に由来するそうした事態を理解する際に、個々の問題状況を丁寧に踏まえることなく問題を過度に一般化することは、本来多様な属性を有する個々の存在に対して〈よそ者〉としてのステレオタイプな反応や忌避感を引き起こすことにつながる。実際、問題を十把一絡げに断ずる言説は絶えないし、それに対する対抗言説が奏功しないことも少なくない。まるで多文化共生的な掛け声と排外主義的な心性はコインの表裏であるかのようである。いずれにせよ、〈よそ者〉について倫理的に思考するための、個々の問題を包括的に見通すための視座が必要である。そこで本シンポジウムでは、〈よそ者〉と〈恐れ〉という視座からこれらの問題を捉え直し、その本質に迫ることを試みる。〈よそ者〉は時に歓迎され時に疎まれる存在であるが、〈よそ者〉が疎まれ恐れられる場合に、何らかの社会的軋鑠や問題が生じると考えられる。またそこでは同時に、〈よそ者〉自身が社会やコミュニティに対して恐れを抱いてもいるだろう。恐れは冷静な問題把握を阻害しがちであり、相手への敵意や暴力を生み出すことも少なくない。そこで問われるべきは、〈よそ者〉に(あるいは〈よそ者〉が)恐れを抱くとき、一体何について恐れているのか、そして、そうした恐れに対してどのように対応すべきか、ということであろう。より根本的に考えるなら、そもそも〈よそ者〉とは誰であり、人が自らを〈よそ者〉でないと自認するのはどういうことなのか、といった〈よそ者〉の境界問題も視野に入る。本シンポジウムでは、様々な形で問題化される〈よそ者〉をめぐる社会倫理について、哲学、社会学、心理学の観点から包括的に考察し、排外的な心性が見え隠れするかのような昨今の世界情勢にあって短絡的思考に陥らないための処方箋のありかを探ることを試みる。
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【お問い合わせ先】南山大学社会倫理研究所
〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18
TEL: 052-832-3111 FAX:052-832-3703
E-mail:ise-office@jc.nanzan-u.ac.jp
http://rci.nanzan-u.ac.jp/ISE

第6回市民公開講座
「ユマニチュードがもたらすもの-環境と情報と変容-」

 

 

 

 

 

 

 

日時:2018年7月1日(日)13:00-17:00
場所:上智大学四谷キャンパス6号館1階・6-101教室 ※入場無料・参加事前登録制

 

13:00 開会の辞 公益財団法人 生存科字研究所 理事長 青木清

13:05 基調講演  ※同時通訳付き
「ユマニチュードその哲学・生理学・環境学的因子と考察」
京都大学 こころの未来研究センター 特任教授 Yves Gineste(イヴ・ジネスト)

14:10 シンポジウム
「情報環境から脳と心の病に迫る 『情報医療』の可能性」
国立精神神経研究センター神経研究所 疾病研究第7部 部長 本田学

15:00休憩

15:15 「介護に望むこととお礼したいこと」
上智大学 総合人間学部 社会福祉学科 教授 栃本 一三郎

15:45 「フランスのユマニチュード認証制度と日本への導入課題」
社会福祉法人三篠会 ユマニチュード認定インストラクタ一 森山由香

16:20 総合討論と質疑応答
司会:国立病院機構東京医療センター 総合内科医長 本田美和子

16:55 閉会の辞
国立病院機構束京医療センター 院長 大島久二

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主催:公益財団法人生存科学研究所
上智大学生命倫理研究所・国立病院機構東京医療センター

2018年6月24日 日本医学哲学・倫理学会 研究委員会
共催シンポジウム 臨床ケア哲学・倫理学セミナー
         「哲学と医療実践のあいだ」

 

 

 

 

 

 

 

日時:2018年6月24日(日)14:00~16:30
会場:上智大学四谷キャンパス 2号館5階2-508教室

プログラム
14:00~ 浅見 昇吾(上智大学) 開会の挨拶
14:10~ 西村 ユミ(首都大学東京)
「医療と哲学をつなぐ現象学的研究」
15:15~ 榊原 哲也(東京大学)
「哲学と医療をつなぐ現象学的研究」

司会:池辺 寧(奈良県立医科大学)

 

主催:日本医学哲学・倫理学会 研究委員会
共催:上智大学生命倫理研究所

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お問合せ:日本医学哲学・倫理学会 事務局
〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目
北海道大学文学研究科 蔵田研究室内
Email:jimukyoku@itetsu.jp

 

シンポジウム
「日米独の研究倫理の現状と課題」
何が許されて、何が許されないのか?

 

 

 

 

 

 

 


日時:2019年1月28日(月)13:30-16:40

会場:上智大学四谷キャンパス 2号館17階 2-1702会議室
事前登録不要・無料
司会:奥田 純一郎(上智大学生命倫理研究所)

 

13:30~ 開会の辞
13:35~ Ralf Stoecker(Bielefeld大学/ドイツ)
“Ethics in clinical contexts in Germany”
14:10~ 一家 綱那(国立研究開発法人 国立がん研究センター)
「日本の医学研究規制の現状と歴史的背景」
14:45~ 長井裕之(国立研究開発法人 国立国際医療研究センター)
「米国コモンルールの形成プロセス~日本との比較を踏まえて~」
15:20~ 休憩
15:30~  パネリストによるディスカッション
16:00~ 質疑応答
16:40~ 閉会の辞

 

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お問い合わせ:上智大学学術情報局研究推進センター
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
Tel:03-3238-3173

共催:上智大学生命倫理研究所・上智大学研究推進センター

冬期休業期間のお知らせ

下記の期間、研究所を閉室といたします。
ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

■閉室期間
  2018年12月25日(火)~ 2019年1月4日(金)

  ・2019年1月7日(月)より、通常業務を再開いたします。