奥田純一郎所員による共編著書が出版されました。
『製薬と日本社会 創薬研究の倫理と法』
奥田純一郎/深尾立[共編] 上智大学出版
創薬の社会的使命、責任とは?すべての関係者の共同討論の第一歩。(本書帯より)
奥田所員のほか、弊研究所では寺岡慧客員所員、磯部哲客員所員、町野朔客員研究員が執筆を担当いたしました。
詳細はこちらを御覧ください。
奥田純一郎所員による共編著書が出版されました。
『製薬と日本社会 創薬研究の倫理と法』
奥田純一郎/深尾立[共編] 上智大学出版
創薬の社会的使命、責任とは?すべての関係者の共同討論の第一歩。(本書帯より)
奥田所員のほか、弊研究所では寺岡慧客員所員、磯部哲客員所員、町野朔客員研究員が執筆を担当いたしました。
詳細はこちらを御覧ください。
中国では、動物クローン実験や応用が進み、特に犬や猫といったペットのクローン技術は近年、商業化されています。この現状に対して、倫理上の問題はないのか、今後、クローン技術が進んでいく中、どのような課題があるかについて、中国駐在の東京新聞の記者より、当研究所の青木名誉所員に取材依頼があり、記事内で意見が掲載されました。
記事では、生命科学の発展が顕著な中国の現状に触れ、一般向けに「クローン犬」「クローン猫」を作っている北京の企業の例を紹介。そして、利用者の喜びの声がある一方、中国ネット上で疑問の声も上がっていることに言及しています。この現状に対する専門家の意見として、青木所員は以下のように述べています。
<日本生命倫理学会の元会長、青木清・上智大名誉教授(動物行動学)は、「クローン技術は研究利用に限るべきだ。商業利用がどんどん進めば、生命の尊厳や生物の多様性を冒す」と警鐘を鳴らす。
青木氏は「ペットが死に飼い主が悲しみに暮れるのは、生命がかけがえのない存在だと分かっている証拠だ。なのにお金でクローンを買うのは、生命の尊厳を否定する行為だ」と言い切る。>
(東京新聞2020年1月6日版「クローンペット 中国でビジネス〜死別の悲しみ癒やす/命の尊厳脅かす」より引用)
青木所員は、別の寄稿でも、あらゆる生命体を遺伝子レベルや細胞レベルで操作することが可能となった現代において、生命科学技術の使い方を誤ることのないよう、「生命倫理」の重要性を説いています。
「生命倫理」は、人間の生命に直接関わる科学技術を内包する生命科学、医学、さらにはDNA操作にかかわるすべての研究者が理解し、学ぶ必要がある学問である、それは、生命倫理は人間の尊厳を守り、人間の生存を守る未来の架け橋であるからとしています。
※入場無料・予約不要
日本医学哲学・倫理学会/上智大学生命倫理研究所 共催
臨床ケア哲学・倫理学セミナー
日時:2020年2月16日(日)14:00-17:00
場所:上智大学 四谷キャンパス 2号館3階 309
プログラム
14:00 開会挨拶
14:10 講演
「遺伝性疾患であることを他者に伝えること」
高田史男(北里大学大学院医療系研究科臨床遺伝医学 教授/北里大学病院遺伝診療部 部長)
15:10〜 休憩
15:30〜 コメント
霜田求(京都女子大学現代社会学部 教授)
15:40 質疑応答
16:40 閉会挨拶
司会:奥田純一郎(上智大学生命倫理研究所/上智大学法学部 教授)
開会挨拶・閉会挨拶:浅見昇吾(上智大学生命倫理研究所 所長/日本医学哲学・倫理学会 会長)
【お問合わせ】
日本医学哲学・倫理学会事務局
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1 神奈川大学外国部学部 坪内研究室内
jimukyoku@itetu.jp
上智大学生命倫理研究所
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1 上智大学四谷キャンパス
03-3238-4050
上智大学・南山大学2019年度共催シンポジウム
「“すべてのいのちを守る”社会のために」〜Care for Creationを考える〜
教皇フランシスコ来日への応答に向けて
日時:2020年1月25日(土) 13:30〜17:30
場所:上智大学四谷キャンパス2号館3階 309教室 ※入場無料・申込不要
プログラム
13:30~14:30 基調講演 「環境の倫理、再考——エコロジーと倫理、その相互脈絡性——」
瀬本正之,s.j.(上智大学神学部教授・イエズス会司祭/環境倫理)
14:40~15:15 動画上映 「教皇フランシスコ 日本社会への呼びかけ」
15:30~16:10 プレゼン①「企業と人権と環境」
ウィニバルドス・メレ,S.V.D. (南山大学社会倫理研究所准教授・神言会司祭/国際人権法)
16:20~17:00 プレゼン②「バチカン生命アカデミーでの研究から」
青木清(上智大学名誉教授・上智大学生命倫理研究所名誉所員・元ローマ教皇庁生命アカデミー会員/生命倫理)
17:10~17:30 パネルディスカッション「教皇来日テーマ~すべてのいのちを守るために~への応答」
司会進行:吉川まみ(上智大学神学部准教授)
2015年5月、教皇は環境問題についての回勅『ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に』を出し、貧しい人々と自然環境の密接なつながりを繰り返し、社会問題、環境問題と人間の問題は同根であると強調しています。
2019年11月、教皇は『ラウダート・シ』の一節「PROTECT ALL LIFEすべてのいのちを守るために」をテーマとして、長崎・広島・東京(含・上智大学)を訪れ、「真の平和とは、正義の結果であり、全人的発展の結果、連帯の結果であり、私たちの共通の家のケアの結果、共通善を促進した結果生まれるもの」だと力強いメッセージを日本社会に投げかけてくださいました。そして、無関心の文化から解放され、いのちの文化、赦しの文化、兄弟愛の文化が勝利を収めるために、わたしたちみなに責務があり、全員が必要とされていると訴えかけられました。
こうした呼びかけに応え、わたしたちの立場から、“すべてのいのちを守る社会の実現のため”、“Care for Creation”に求められる「倫理的要請」や「共通善」を多角的、総合的に考え、インテグラルエコロジーの考察を深める機会にできればと考えています。
主催:上智大学生命倫理研究所 共催:南山大学社会倫理研究所
問い合わせ:上智大学生命倫理研究所
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
TEL:03-3238-4050 FAX:03-3238-4011
e-mail: sibe2010@sophia.ac.jp URL: https://www.suibe.jp
学内休業に伴い、下記の期間、研究所事務室を閉室といたします。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
■休業期間
2019年12月24日(火)~ 2020年1月5日(日)
※2020年1月6日(月)より、通常業務を再開いたします。
本年もお世話になり、誠にありがとうございました。
来年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
※入場無料・申込不要
第12回 上智大学・慈恵医大 ジョイントシンポジウム
「医療におけるスピリチュアルケアの現状」
日時:2019年12月4日(水) 17:30〜19:30
場所:東京慈恵会医科大学 大学1号館 3階講堂
定員:200名
プログラム
◆開会の挨拶◆
松藤 千弥(東京慈恵会医科大学 学長)
第一部
◆講演◆
「医療の言葉・スピリチュアルケアの言葉」伊藤 高章(上智大学実践宗教学研究科 死生学専攻主任 教授)
「看護師のスピリチュアルな痛み」西山 悦子(上智大学 総合人間科学部 看護学科 教授)
「あるがままに生きる〜森田療法による心の支援」中村 敬(東京慈恵会医科大学附属第三病院院長/精神神経科 教授)
「慈恵医大附属病院におけるスピリチュアルケアの歴史と現状〜症例報告を交えながら〜」
神 仁(東京慈恵会医科大学附属病院 スピリチュアルケアワーカー)
内山 美由紀(東京慈恵会医科大学附属病院 スピリチュアルケアワーカー)
第二部
◆総合討論◆
◆閉会の挨拶◆
曄道 佳明(上智大学 学長)
総合司会…大橋 十也(東京慈恵会医科大学 総合医学科研究センター センター長)
下山 直人(東京慈恵会医科大学附属病院 緩和ケア診療部長)
懇親会…19:30〜21:00(大学1号館4階・学生ホール)
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主催:東京慈恵会医科大学 共催:上智大学生命倫理研究所
問合せ:東京慈恵会医科大学附属病院
TEL:03-3443-1111(内線3745)
研究推進センター共催
研究倫理セミナー
日時 : 2019年11月20日(水)17:20~18:20
場所 : 上智大学 四谷キャンパス 6号館 502教室
講師 : 吉田 修馬 (上智大学 特任准教授・生命倫理研究所 正所員/研究倫理コンサルタント)
対象 : 倫理審査を受ける可能性がある学部生、大学院生、教員
内容 : 人を対象とする研究の倫理及び倫理委員会へ申請する際に提出する審査書類の作成上の注意点を講義します。
主催:研究推進センター、生命倫理研究所
問い合わせ先:研究推進センター 倫理委員会事務局 (内線:3173)
※入場無料・事前申込不要
上智大学生命倫理研究所/NPO法人遺伝カウンセリング・ジャパン 共催シンポジウム
「出生前診断に向き合う」
日時:2019年12月14日(土) 13:30〜17:30
場所:上智大学四谷キャンパス2号館4階・2-414教室
趣旨:現在の非侵襲的出生前診断(NIPT)をめぐる状況から、日本の出生前診断についての経験を振り返り、生命の尊厳、両親の思い、生まれる子どもを考える。
プログラム
13:30 開会の挨拶
13:40 産婦人科医からみた非侵襲的出生前診断(NIPT)の本質/石原理(埼玉医科大学)
14:10 中立的ピアサポートとして/水戸川真由美(NPO法人親子の未来を支える会)
14:40 親の意思決定を支える遺伝カウンセラーの役割/滝澤公子(GCJ)
15:10 出生前の生命をめぐる法と倫理/本田まり(芝浦工業大学)
15:40 休憩
15:50 指定質問者からの発言
山内泰子(川崎医療福祉大学)/山中美智子(聖路加国際病院)/玉井眞理子(信州大学)/島田真理恵(上智大学)/小林真紀(愛知大学)
16:30 パネルディスカッション/質疑応答
17:30 閉会
共催:上智大学生命倫理研究所 /NPO法人遺伝カウンセリング・ジャパン
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問合せ:上智大学生命倫理研究所
TEL:03-3238-4050(月水金9:00〜17:00)
FAX:03-3238-4011
E-mail:suibe2010@sophia.ac.jp
※入場無料・申込不要
※どなたでも参加できます
生存科学研究所 共催シンポジウム
日時:2019年12月21日(土)13:00-17:00 ※開場12:30
場所:上智大学 四谷キャンパス 10号館講堂
プログラム
13:00 開会
13:05〜16:05 講演
特別講演
多様性はなぜ必要か
池田清彦(生物学者・早稲田大学名誉教授)
講演
人と自然の関係の多様性-人間の生存環境を支えるもの-
佐藤哲(愛媛大学視野会共創学部教授)
遺伝医学からみたヒトの多様性
福嶋義光(信州大学医学部特任教授)
現代日本のマイノリティと社会・文化の多様性 -外国にルーツを持つ子どもたちの視点から-
高畑幸(静岡県立大学国際関係学部教授)
16:10〜16:55 パネルディスカッション
16:55〜 閉会
主催:公益財団法人 生存科学研究所
共催:上智大学 生命倫理研究所
【問合せ】(公財)生存科学研究所
http://seizon.umin.jp TEL: 03-3563-3518 FAX:03 -3567-3608
E-mail:office@seizon.or.jp
※入場無料・事前申込不要
2019年度日本医学哲学・倫理学会 共催シンポジウム
あなたは、「人生の最後を歩む人」にどう関わりますか
―人生の最後を歩む人と生きる家族・医療者の関わり
日時:2019年12月22日(日)13:30-16:30
場所:上智大学四谷キャンパス2号館4階・2-414教室
プログラム
13:30
がんになった親を持つ子どもへの支援
大沢かおり(ホープツリー代表)
14:00
人生の最後を歩む人と生きる家族への支援―グリーフケアの視点から―
フロイド由紀(ハグハワイ代表)
14:30
人生の最後を歩む人をケアする看護師への支援
西田三十一(聖徳大学看護学部)
15:00
臨地実習において人生の最後を歩む人を学生が受け持つ意味と学生への支援
白鳥孝子(和洋女子大学看護学部)
15:30 休憩
15:40〜16:30 パネルディスカッション/質疑応答
開会の挨拶/浅見昇吾(日本医学哲学・倫理学会 会長、上智大学生命倫理研究所 所長)
司会/習田明裕(首都大学東京大学院 人間健康科学研究科)
主催:日本医学哲学・倫理学会
共催:上智大学生命倫理研究所
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【問合せ】シンポジウム事務局
実施責任者:白鳥孝子(和洋女子大学看護学部)・西田三十一(聖徳大学看護学部)
連絡先:Email:t-shiratori@wayo.ac.jp